高知城の見どころ
Highlights追手門と天守
追手門と天守がともに残っているのは、高知城、丸亀城(香川県)、弘前城(青森県)のわずか三城のみ。天守と追手門が無理なく一枚の写真に収まる追手前は絶好の撮影スポットです。
現存天守十二城
全国にあるお城の中で、江戸時代以前から残る現存天守十二城の一つが高知城です。
本丸御殿が天守に接続する形式を残すのは高知城だけであり、貴重な遺構になります。
そして、天守からの眺めや吹き抜ける南国土佐の風は、江戸時代から現代に至るまでの歴史ロマンを感じさせる、魅力あふれる城です。
戦で生き残るための仕掛けたち
高知城は戦を経験していませんが、さまざまな仕掛けが現代に残る城です。
追手門・天守には石落とし、矢挟間塀、忍び返しなどが残っています。
現代に残る石垣
高知城の石垣は、追手門・鉄門付近以外では、ほとんど「野面積み」の工法が使われています。
この工法は、排水も良く非常に堅牢になるといわれています。
高知城で、最も美しいとされる石垣は「打込みハギ」工法が使用された、杉ノ段から奥に回った所の三ノ丸の石垣です。先人たちの技術の高さを感じることができます。
日本三大夜城
高知城は平成26年に日本三大夜城と認定を受けました。
日々のライトアップに、イベント時のプロジェクションマッピングと多彩な顔を持つ高知城。
ライトアップされた天守を眺めながら、高知の夜の街歩きも楽しめます。
美しいデザインの欄間
本丸御殿には、土佐の荒波を表現した「打ち分け波の欄間」があります。この欄間は、江戸時代中期の土佐の名工武市甚七の作といわれています。
納戸蔵には、武市が制作した三ノ丸御殿大書院の欄間や、幕末期の土佐の名工島村三四郎が制作した二ノ丸御殿化粧の間欄間等が展示されています。
全国で無二の詰門
現在、詰門と呼ばれているのは、本丸と二ノ丸の間にある空堀に建てられた櫓門のことです。江戸時代には「橋廊下」とも呼ばれていました。
この建物は、全国の城郭建築の中でも特殊な櫓門として知られています。
本丸と二ノ丸の間には空堀があり、その高低差は約4mありますが、この建物は、空堀の仕切りとして城門を設置し、
その櫓部分(2階部分)を廊下橋(渡り廊下)としている特殊な建物で、現存例は全国でも高知城のこの詰門のみです。
引用元:「高知県立高知城歴史博物館 企画展 高知公園150年 高知城 未来へ伝えたい地域の宝」
今に伝わる職人の遊び心-追手門柱包板落書き-
江戸後期、享和年間に追手門が再建された時の関係者による落書き。酒屋を見て、迷う気持ちを落書きしています。
享和元年の追手門再建に続いて、翌年から翌々年にかけて、現存する詰門・廊下門・東多聞の修復も実施されており、
10代藩主豊策のこの時期が、高知城修築の一つの画期であったことが知られています。
引用元:「高知県立高知城歴史博物館 企画展 高知公園150年 高知城 未来へ伝えたい地域の宝」